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デリーモーターショウ ホンダの2CV!? クラシックバイク [自動車]

構造的な不景気と人口の高齢化で縮小を続ける日本の自動車市場をよそに、
インドのそれはまったく元気が良い。

インド最大の自動車展示会、デリーモーターショウ(Delhi Auto Expo)を訪問。

海外でのモーターショウ訪問は韓国のそれ、去年のデリーオートサロン
とに引き続き3回め。

今回はプレスパスを用意できなかったので200ルピーなりの
入場券を購入して日曜日午前から入場。 MTRの駅のある表門は1kmの行列だったので
裏門から攻める。



ボディーチェックの列に並ぶこと10分、金属探知機を潜り抜けて会場内へ。

まずはインド自動車企業の雄、TATAのブースに参詣する。

おぉ、でっかい!
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隣にFiatブースがあるが、それが盲腸に思えるほどの規模。

あれ? JaguarとLandRoverも???
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そう、2年前の春から両社ともにTATAに買われたんだった。
産業革命以来の繁栄を謳歌した英国。

王室御用達のジャガーも、英国陸軍御用達のランドローバーも旧植民地のインドの
経済の軍門に下ったのです。

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ジャガーブースはマハラジャ結婚式のイメージで展示。

時代は変わったとしみじみ感じさせる。


ならば日本の雄、スズキマルチは? と向かったが何せ混雑していて
めげてしまった。 近くのホンダブースで噂の2CVという開発コードの
小型車を見ることに。 

おぉ! これか! 寸詰まり感と、プジョーの100、200シリーズの面影は
色濃いが結構いい感じ。 
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(・・・ホンダさん、まさか名前をこのまんま同じで出さないでしょうね?)

電通に演出させたメインステージではアシモも登場させて
気張ってこの車をプレゼン。 観衆を集めていた。
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これは新型CR(-Z)とのこと。 懐かしきCR-Xの香り。

(ホンダブース、人気を集めた・・・のだが月曜の朝刊によればこのあと観衆を
集めすぎて、警備が収拾つかなくなったらしく、12時から16時までデリー警察の
ご指導によってプレゼンは中止させられたらしい。それって電通さん的にはどうなんでしょう、
K川さん? 大成功させ過ぎ?)



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トヨタも新興国向けの新型小型車を展示。 対面のホンダに押され気味だったが
ここのコーナーだけは盛り上がりを見せていた。 



気張ってプリウスも展示していたが、輸入車への100%関税の税制の
影響でインドでの定価540万円ではあまり庶民の関心はひいていない。
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閑古鳥の展示コーナー。


一方、気合が入っていなかったのが現代自動車。
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入り口が象じゃなぁ・・・・
ま、こんなショウに参加しなくても価格下げれば売れるっていうことなのかしらん。


このデリーモーターショウは大きい。 二輪車も商用車展示も入れれば
東京モーターショウなど目じゃない規模になって、「世界一の大きな
自動車ショウ」とうたっているのにもうなずけるってもんだ。


今回の展示会で個人的に興味を覚えたのはインドの二輪車、Royal Enfield !

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このクラシカルなスタイルと郷愁感に惹かれる。
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日本で買うと倍以上するっていうから、アンバサダーと一緒に買って帰ろうと決める。


なお、二輪車ではインドで4割以上のシェアを持つヒーローホンダの
展示ブースとスクーターで新規参入を目指すYAMAHAを目指す・・・・が、
あまりの混雑ぶりに身の危険を感じて入ることができなかった。
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カシミール帰りで足元は登山靴のままだったから小回りが利かなかったせいもあったのだが。
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教訓、次回から自動車ショウには二重の冬季用登山靴をはいていかないようにしよう。 
重くて疲れる。



おまけ。

インドのクラリオンガール?
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クラリオンのカーステレオの展示コーナーではワンメイクのTATA ナノが展示されていた。
ポケットに手を突っ込んでぼさっと立つお姉さんがインドのクラリオンガールだとのこと。
うーん、この分野(どの分野だ?)では日本に追いつくには30年はかかるな。





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コメント 4

今日は快晴、天星小輪

ホンダの2CV、なかなか気合いの入ったデザインではないですか。そこら辺を走っているAccordやCivicより、よっぽど固まり感があって良いと思います。
by 今日は快晴、天星小輪 (2010-01-12 11:19) 

izumi

HONDAは「うちはテクノロジーカンパニーなんだから、スズキのように泥臭く金型の償却終わった旧型車を安く売るようなことはしない!」と本社が言っているそうです。日本での売れ筋のジャズやオデッセイはテクノロジーの塊かしらん?CIVICのRなんてそんなイメージがあり、お買い得感がありますが逆に売れていない。だからホンダの言うテクノロジーってイメージ造り以外には働いていない?あるいはそれでお客さんを釣って高く車を売る? でもそうするとインドの中のほんの一握りの市場しか相手にできなくなるし、折角の巨大MKTなのに殆どを切り捨ててしまうことになります。こうした市場では付加価値よりも規模の利益というものを追わないと成功はなかなか覚束ないと思うのですが。どこかの会社にも似ているなぁ。 
by izumi (2010-01-12 12:30) 

天星小輪

ホンダで、ハイブリッド等、新規技術開発担当のK専務は大学の同級ですが、そんなにテクノロジーという感じではなかったですがーーー。 まあこれは余談としても、このホンダとスズキの戦略の違いから我々が学ぶところは多そうですね。 

ちなみに車の販売台数に関して、2009年度は米国を大きく離して中国が1位になりましたね。 この調子だと年間2000万台いくのも遠くないかも。 
by 天星小輪 (2010-01-12 15:22) 

izumi

テクノロジーという言葉をmktingに使うセンスの会社って・・・・どこかに似ている様な・・・このデリーオートexpo、5日間で200万人の入場者数というのはものすごい入場者数でして、二週間で61万4000人の東京モーターショウに対し、一日あたりでは11.4倍の入場者数となります。 あ、日本より人口10倍あるのでした・・・・しかし、すごい人出でした。
by izumi (2010-01-12 18:31) 

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