上海灘 [旅は道連れ世は情け]
上海灘(SHANGHAI TANG)が目に付くようになったのはいつごろだったろうか。
古典から文革時代にかけての少しレトロな中国のイメージをモチーフにした衣料品を中心に
香港の中環に店を出し、それが一店が二店、三店と増え、あれよあれよという間に香港の空港に
進出。 いつの間にやらスイスのブランドグループに買収され、世界で唯一の都市の名前を冠した
ファッションブランドとなった。 今ではバンコクの空港やNYにも支店がある。
日本でも近々銀座に出店するらしい。
いったい上海という言葉の持つ響きが東洋的、かつファッショナブルでそのデザインコンセプトに
見事にマッチし、今まで香港に行かねば入手できなかった事もあって、どことなく自分の中では
気に入って時計や傘やシャツを時々買っていたのだが、日本に進出となると希少価値感覚が
失われるようで少し寂しい。
しかし、上海灘、衣料やステーショナリーだけではなく、ここ数年は香水にも手を出し始めた。
香りは見事に中国の香水。香の匂いと交じってかすかにジャスミン茶のような残り香がある。
これはこれで趣があると感じた。
今後は中国の(実際には既に香港資本ではなく、スイス資本)プレミアブランドとしてディオールや
シャネルの地位を目指すことになるのだろうか。 上海灘のEarly adoptorとしては興味深く見守って
いこうと思っている。
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