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東京地裁 刑事部 [韓国生活]

霞ヶ関の地裁刑事部へ。 情けない話、昨日酒屋に2CVで行き、利き酒した帰りに取締りで
捕まり、被告人としての出頭である・・・・・・訳がない!昨日はバスで行ったのだ! 
裁判関係者・・・なんてものでもない。単に調べものと参考図書購入に訪問。

ここは本日だけでも民事、刑事と百以上もの公判が行なわれている日本でも一番忙しい裁判所。
出入り口受付横に本日の公判一覧が記載された閲覧表がある。 参考までに頁をめくると・・・・

あるわあるわ、民事での消費者金融向け過払い返却訴訟。 個人が原告で被告は名前を聞いた事
があるようなカタカナの消費者金融業者がずらり。 どうもこれが今の民事の流行のようだ。 

少し前までは離婚の民事訴訟も公開されていたが、最近は個人情報保護のために公開されなく
なった。 民事のそれとともに、刑事部で目に付くのは被告として中国系と朝鮮系の人たちの名前。多いなぁ・・・・

統計によれば東京に住む外国人の数は20万有余。 約2%の東京の住民が外国人という計算に
なっているが、この東京地裁の今日の公判に限って言えば約20%が中国・韓国系を中心とする
外国人を被告とする裁判。 元青嵐会(私はどうかと思っていたが・・・)の石原都知事がぶつぶつ
ぼやくのもむべなるかな。 

地下の専門書店で個人情報保護関連と製造者安全責任関係の、業務上必要な書籍を買い、
時間があったので1時間ほど傍聴する。 


入国管理法違反の出稼ぎ中国人の事案。 定刻8分前に裁判長入廷。 一同起立、礼。
やがて手錠に取縄姿で衛視に伴われ被告の男性が入廷してくる。

初回公判なので通訳の宣誓や人定質問、検察側の起訴事実関係の説明、それに対する弁護側
意見陳述、双方の質問など一通り型にわたって行なう。 裁判官も忙しいらしく、特段被疑者が
異議を述べることも無かった為、簡易公判手続きを宣誓し、即日判決。 検察主張どおり
懲役1年6ヶ月。但し執行猶予4年。  蛇頭にお金を払って偽のパスポートで入国。 
その後東京でパスポートを蛇頭に返し、1年10ヶ月解体工として働いていたのだという。 
月収は数万円から十数万円。 蛇頭に渡航させてもらうにあたり、相当なお金を借金して
払い込んだらしいが、そのお金に見合う金額も稼げなかったという。 

開廷から終了まで20分。あっという間に終了。 
しかし、不法滞在就労者を捕まえ、留置・取調べ・起訴、裁判・強制送還という一連の手続きまで
いったいどれだけの国費が費やされているのか。 今日の公判だって被疑者護送に拘置所か
ら看守が2名、法廷内で衛視が2名、裁判長に書記に通訳各一名、事務官3名、検察官1名、国選
弁護人1名と相当な人件費が掛けられている。 色々と考えさせられた。

一件聞き終わり、さて出ようと思ってまごまごしていたらあっという間に二件目が始まってしまった。

朝鮮系被告への覚せい剤取締り法違反の判決。 渋谷センター街でイラン人から覚せい剤を
購入した再犯者。 内偵中の警察官4人によって職質。ハチ公前派出所へと任意同行中に
ポケットから覚せい剤を道に捨てたのを警察官が見つけ、証拠薬物鑑定をもって即日逮捕。

本人は売人から買って、それを警察に届けようと思っていたとのこと。 しかし、身体検査の結果、
尿から反応が出、また、ポケットから注射器などが出てきたため、そしてマエがあったために
その説明は合理性を欠き、覚せい剤所持自体、そして覚せい剤の摂取自体(これはマックで
イラン人からもらったコーヒーに混ぜてあったのではないかと思われ、本人はあくまで知らないとの
ことであった・・・)が違法なことであるため、懲役二年の判決をを言い渡される。 

うーん、世の中色々なことが起きている。 人生とはそれ自体がドラマだ。
あと、気がついたのだが検察官は決まって桐のマークの風呂敷に裁判資料を包んで持ってきて
いる。 弁護士よりもどこかきりりと格好よさそうに見えるのは何故だろう。

尚、今日はオウムの中川被告の公判があって、それはコンピューター抽選の傍聴券配布であった。
野次馬根性に少し惹かれたが、時間が無いのでさっさと戻った。


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