人類5000年の歴史 インド国立博物館 [天竺編]
物欲の煩悩に取り憑かれているため、博物館というところにいくのが大好き。
日本でも嫁さんに、何度も何度も週末に博物館や美術館に行こうよ、と誘ったのだが、
嫁はそんな物欲煩悩な夫をよく知ってるためか、上野方面にはついに一回も一緒には
行ってくれなかった。
で、インド生活をはじめるにあたって訪問を楽しみにしていた国立博物館へ。
インドの国立博物館に行くのは、仕事で15年前に行ったコルカタの博物館に続いて二回目。
博物館は市内中心部、インド門の近くにある。 なかなか期待が持てそうな面構え。
入館料は300ルピー。
日本語のオーディオセット込み。これがなかなか気がきいていた。
で、入館に際して外国人の価格はインド人価格よりも数倍高い。 これをゼノフォビックと見るか、
それとも収入レベルが違うから累進性で税金払わない、金持っている外国人観光客からは
たくさん取るのが公平と考えるかで、インドが好きになれるかどうか決まる??
カメラ持ち込みは別途300ルピー。 今までの経験ではこれはまじめに払ったほうがいい。
堂々と撮影ができるから。
というわけで朝10時の開館と共に入り込んでじゃんじゃか鑑賞+撮影開始。
えぇっ・・・・・いきなり、そんなぁ・・・
停電かよっ!! 詐欺だ、そんなの!
真っ暗で何も見えないので明るいほうに少し出てみた。
・・・・で、この日、ここには5時間ほど居たのだが、結局10回ほども小停電があった。
実はそのたびに目の前の石像や展示物をもっていきたくなる誘惑を抑えるのに苦労した。
だって、みんないいものばかりなんだもの・・・・ これじゃカバン持ち込み禁止になるわけだ。
停電は1-2分で復帰。 まずはモヘンジョダロの遺物から。
いや、すごい。 この年表からして迫力が違う。
インド文明の歴史は長い。 世界で一番古いんだもの。
このインダス文明の歴史年表の前には紀元2660年も中国4千年の歴史も、
冗談のような壇紀4300年の歴史すらもかすんじゃう。
東アジア3国が束になっても到底敵わない。
色々と見たが、中でも「!」と感じたのはこれ。
張子の虎の首がぶらぶら動いたり、べこ牛人形の首が動く人形の元祖だ。
きっと4000年前のこれがあれらのルーツに違いない。
ハト車のルーツだってある!
ここから来たんだ・・・きっと日本の奴も・・・・
そういえばここのコーナーのシルクロードの文化の伝播という解説版に地図が出ていて、
そこの地図のSea of Japanという記述が気に入らない人がいたらしくて、Japanのところを
二重線で消してKxxxxと書いてあったのだが、そういう落書きはよくないので、私が唾で指を湿して
消しておきました。
で、廊下にもずらりと並ぶ名品、古代彫刻の数々。
こんなレリーフ一つ家にあればそれを売って、タイだったら一生暮らせるな。
うーん、うーん。
きっと大黒様やら布袋様のルーツだろう。
素朴な彫刻
素敵。 家にほしい・・・
仏教の始まりは紀元前400年ほどから。 久しぶりに見たガンダーラ仏。
仏陀の顔がパキスタン人している。
この仏頭、パキスタンはイスラマバードの北、50kmほどのところにあるタキシラからやってきた。
懐かしい。 昔、タキシラの国立博物館でも1週間ほど仕事したっけ。
パキの血が入ってハンサムな仏陀。
東に来ると少しずつお顔だちが変わってくる。
仏教美術が続く中で掉尾を飾るのはその道での最高の宝物。
なんと!
無造作に仏舎利が展示されている・・・
ビハールの由緒あるストゥーパから容器に入ったものが発見されたそうで、本物らしい。
あまりのありがたさにくらくらしちゃう。
インドはやっぱり・・・ヒンドゥー。 ヒンドゥーといえばガネーシャでしょう!
だいぶ時代は下ってタージマハールの王様が鋳造した金貨
その頃にアフリカの喜望峰を回ってインド南部にポルトガル人たちがやってきたのだった。
ゴアから来たキリスト教イェズス教会のマリア像などもここに置かれている。
ガンガー(ガンジス川)女神像のところでインド人の中学生がわいわいやってきた。
ものすごい勢いでガンガーの流れの竜の様に人の列が動いているが、こちらを見て目を丸くしている。
・・・そんなに東アジア人は珍しいか?
何よりも日本人の私にとっては館内を見物する君たち自身が珍しい。
だって着ているものもずいぶん違うし・・・
館内は広い。 ずんずん歩くといろいろなものが見つかる。
ミュージアムショップ!
たいしたものは置いていないが
工芸品細密画の相場が少し分かったような気がする。 それ以外は見るべきものは???
更に歩くとカフェテリアがあったのでお茶をいただく。
メニュー。 お茶は一杯20円だった。
ただ、安いだけあって、時々・・・・
停電する。 その暗い中でも何もいわず、悠然とお茶を飲むインド人たち。
その肝の据わり方は素晴らしい。 さすがインド4500年の歴史を感じさせる。
更に歩くと、広いだけあって、まだ何も置いていないコーナーすらある。
ケースに鍵も掛かっていないし、折角なのでインドゆかりの遠藤周作なんて展示したりして。
15年前は何の話だかよく分からなかったが、今読めば味わいが深い。
あぁ、面白かった。 国立博物館、また来よう!
日本でも嫁さんに、何度も何度も週末に博物館や美術館に行こうよ、と誘ったのだが、
嫁はそんな物欲煩悩な夫をよく知ってるためか、上野方面にはついに一回も一緒には
行ってくれなかった。
で、インド生活をはじめるにあたって訪問を楽しみにしていた国立博物館へ。
インドの国立博物館に行くのは、仕事で15年前に行ったコルカタの博物館に続いて二回目。
博物館は市内中心部、インド門の近くにある。 なかなか期待が持てそうな面構え。
入館料は300ルピー。
日本語のオーディオセット込み。これがなかなか気がきいていた。
で、入館に際して外国人の価格はインド人価格よりも数倍高い。 これをゼノフォビックと見るか、
それとも収入レベルが違うから累進性で税金払わない、金持っている外国人観光客からは
たくさん取るのが公平と考えるかで、インドが好きになれるかどうか決まる??
カメラ持ち込みは別途300ルピー。 今までの経験ではこれはまじめに払ったほうがいい。
堂々と撮影ができるから。
というわけで朝10時の開館と共に入り込んでじゃんじゃか鑑賞+撮影開始。
えぇっ・・・・・いきなり、そんなぁ・・・
停電かよっ!! 詐欺だ、そんなの!
真っ暗で何も見えないので明るいほうに少し出てみた。
・・・・で、この日、ここには5時間ほど居たのだが、結局10回ほども小停電があった。
実はそのたびに目の前の石像や展示物をもっていきたくなる誘惑を抑えるのに苦労した。
だって、みんないいものばかりなんだもの・・・・ これじゃカバン持ち込み禁止になるわけだ。
停電は1-2分で復帰。 まずはモヘンジョダロの遺物から。
いや、すごい。 この年表からして迫力が違う。
インド文明の歴史は長い。 世界で一番古いんだもの。
このインダス文明の歴史年表の前には紀元2660年も中国4千年の歴史も、
冗談のような壇紀4300年の歴史すらもかすんじゃう。
東アジア3国が束になっても到底敵わない。
色々と見たが、中でも「!」と感じたのはこれ。
張子の虎の首がぶらぶら動いたり、べこ牛人形の首が動く人形の元祖だ。
きっと4000年前のこれがあれらのルーツに違いない。
ハト車のルーツだってある!
ここから来たんだ・・・きっと日本の奴も・・・・
そういえばここのコーナーのシルクロードの文化の伝播という解説版に地図が出ていて、
そこの地図のSea of Japanという記述が気に入らない人がいたらしくて、Japanのところを
二重線で消してKxxxxと書いてあったのだが、そういう落書きはよくないので、私が唾で指を湿して
消しておきました。
で、廊下にもずらりと並ぶ名品、古代彫刻の数々。
こんなレリーフ一つ家にあればそれを売って、タイだったら一生暮らせるな。
うーん、うーん。
きっと大黒様やら布袋様のルーツだろう。
素朴な彫刻
素敵。 家にほしい・・・
仏教の始まりは紀元前400年ほどから。 久しぶりに見たガンダーラ仏。
仏陀の顔がパキスタン人している。
この仏頭、パキスタンはイスラマバードの北、50kmほどのところにあるタキシラからやってきた。
懐かしい。 昔、タキシラの国立博物館でも1週間ほど仕事したっけ。
パキの血が入ってハンサムな仏陀。
東に来ると少しずつお顔だちが変わってくる。
仏教美術が続く中で掉尾を飾るのはその道での最高の宝物。
なんと!
無造作に仏舎利が展示されている・・・
ビハールの由緒あるストゥーパから容器に入ったものが発見されたそうで、本物らしい。
あまりのありがたさにくらくらしちゃう。
インドはやっぱり・・・ヒンドゥー。 ヒンドゥーといえばガネーシャでしょう!
だいぶ時代は下ってタージマハールの王様が鋳造した金貨
その頃にアフリカの喜望峰を回ってインド南部にポルトガル人たちがやってきたのだった。
ゴアから来たキリスト教イェズス教会のマリア像などもここに置かれている。
ガンガー(ガンジス川)女神像のところでインド人の中学生がわいわいやってきた。
ものすごい勢いでガンガーの流れの竜の様に人の列が動いているが、こちらを見て目を丸くしている。
・・・そんなに東アジア人は珍しいか?
何よりも日本人の私にとっては館内を見物する君たち自身が珍しい。
だって着ているものもずいぶん違うし・・・
館内は広い。 ずんずん歩くといろいろなものが見つかる。
ミュージアムショップ!
たいしたものは置いていないが
工芸品細密画の相場が少し分かったような気がする。 それ以外は見るべきものは???
更に歩くとカフェテリアがあったのでお茶をいただく。
メニュー。 お茶は一杯20円だった。
ただ、安いだけあって、時々・・・・
停電する。 その暗い中でも何もいわず、悠然とお茶を飲むインド人たち。
その肝の据わり方は素晴らしい。 さすがインド4500年の歴史を感じさせる。
更に歩くと、広いだけあって、まだ何も置いていないコーナーすらある。
ケースに鍵も掛かっていないし、折角なのでインドゆかりの遠藤周作なんて展示したりして。
15年前は何の話だかよく分からなかったが、今読めば味わいが深い。
あぁ、面白かった。 国立博物館、また来よう!
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