インドの病院で注射を受ける

職場の近くのデリー・アポロホスピタルへ。

ここは医療レベルの高さで知られるインドでも有数の病院。


タイや香港、シンガポールや韓国（おっと、欧米の病院は考えてみれば
仕事で行ったハワイの日系のクアキニ病院だけだ！）でもそうだったが、
大きな名のある病院は患者の便宜をはかることに重きを置いている。


さすが商才に長けたインド人。　患者を集めるサービスが大切だとなると
入り口にもタージやオベロイホテル並みのドアマンを配置。



インドでは、身長190cm以上ある偉丈夫は立派なヒゲさえ生やせばこのドアマンの
仕事にありつける？


カフェテリアに食堂、銀行完備。　インドでは最高級の便利さが整っている。



大きな回廊はどこかラールキラー内のバザールやイスラムのモスクを思い出させる。



電話で聞いた通り、2番入り口から入って3階の受付へ。

受付では患者の登録を行う。


日本の住所、VISAナンバーに宗教と父親の名前、急変したときの
連絡先などなど、書き込む。

ドクターのアサインがされ、ここでドクターの診察料と初診料900Rsを払う。


次は指定されたドクターと会う。

医療設備はなく、事務室風の中に机と寝台とドクターが居るだけ。
本日は何で来たのかの説明をして診断。　処方箋が出る。



その処方箋をもって、1階の薬局カウンターへ。　

係員がPCで必要とされる薬や薬液の在庫を調べ、お金を払う。



　そうするとしばらくあってからこのような包みが渡される。


今回は注射二本。　この冷却バッグに入った薬液の包みを持って1階の処置室へ。


処置室では愛想のいい看護士さんが処方箋と持参したものを見比べてチェック。
日本人が珍しいのか、いろいろとお話されてしまった。　彼女たちが一生懸命に
仕事しているのと、好奇心ありありで話しかけてきているのがよく分かり、
思わず「休日は何しているの？」なんて聞きそうになったが、自制した。　
・・・自分が20年若ければ休日に誘ってご飯も考えるのだが・・・


で、ここで問題発生！　薬局で注射の量を間違えて倍量売りつけられたことが判明！
よかった、倍量注射されなくて・・・


昔と違って注射針はディスポである。　その昔、1994年にインド出張中に
デリーで犬にかまれた同僚が居て、すぐに狂犬病の注射を4回受けることになり、
一回目の接種が使いまわし針で注射を受けていたことを聞き、急遽自分が日本から
テルモの皮下注射針を50本ほど持って飛んできた頃とは雲泥の違い。



無事に定量の注射受けた後に早速カウンターで払い戻し。　ちゃんとお金は返ってきました！



かくかくに、海外の病院は全ての段階でお金の清算をすることが要求される。
それを思い出したのだった。


なお、別に体が悪くなって病院に行ったのではなく、ちょうど時期が来ていた
狂犬病と肝炎のブースターの為のワクチン注射をしに行ったので、現金送金や、
銀座曙のおせんべい、からすみや新潟三條のほぐし鮭、二本松の
大七きもと一升瓶などは大好物ですが、今回お見舞いの品は固辞いたします。


狂犬病345ルピー、肝炎345ルピー。　初診料900ルピー。
日本で受ける予防注射の11分の1の値段とはこれいかに！！！！

そういえば韓国で受けた黄熱病予防注射も日本の3分の1だった。
日本の医療費の高さを思い知る。　

今度は秋に破傷風のブースターもインドで受けようっと！

タグ：デリー　注射　病院　注射針　接種

コメント 2

今やインドの早い・安い・一定レベルのファスト医療サービスは有名です。心臓・脳・肝臓外科など単価が高い治療は、どんどんインドにシフトしているとか。「アビランド・アイ・ケア・システム」は、本来インドの極貧層の患者を救済するために始められたのだが、手術に関するプロセスを根本的に変えて、年間20万件以上の白内障手術を行っているが、世界最高水準のサービスを提供し続けている。
　　　同じ手術を米国で受ければ、2600～3000ドルかかるのに、アビランドでは、50～100ドルで済む。人工の眼内レンズも自分たちで作っていて、米国で200ドルするものが、ここでは5ドルである。勿論、アメリカを始め外国へ輸出している。
by なしごれん (2009-06-29 20:03) 

薬九層倍！
ジェネリック万歳！
by izumi (2009-06-30 00:19)