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東行七日 ローマからインドへ 旅の終わりに [旅は道連れ世は情け]

アモーレ・カンターレ・マンジョーレ(愛せ・歌え・食せよ)の国には
24時間も居なかった(ポルトガルにだって7時間しか居なかった)が、
それでもローマの凄さの片鱗には触れたような気がする。

空港の待合室に何故かスポーツジムが併設されていて、時間つぶしに
ベンチプレスでなまった体を鍛える。
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乗り継ぎ地のミュンヘンへ。


東へ東への旅も終わりに近づく。



しばらく訪れないうちにミュンヘンの飛行場は大変美しいドイツ建築の施設に
変わっていた。 びっくり。
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ここで最後の東行きの便に乗り換える。


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きれいな夕飯をいただいた後、飛行機は東欧・そして中東上空を飛んでいく。


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これで東への旅も一周。

インド上空で夜が明けた。
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どの方向にしても地球は閉じているのでずっと真っ直ぐに方角を辿っていくと
結局元の場所に戻ってくる。

一応ペーパーとはいえ測量資格持っているのでもっと正確にいうと、飛行機は大圏コースと
いって、Lambertの正角円錐投影法(航空図では緯度線二軸を取る)地図ではほぼ真っ直ぐ
だが、一般的なメルカトル地図では緩やかに弧を描くように常に方角を変化させながら
辿っていくのが最短移動距離となるため、飛行機で回る際辿る航路は弧を描くように
飛ぶので姿勢変化を常に行っているため、真っ直ぐではない。
しかし、ともかく地球は丸いので戻ってくるわけだ。


子供の頃に読んだジュールベルヌの「八十日間世界一周」に憧れていた。

正直言って小学生にはスエズ運河を越えて訪れたインドでのサティーで
焼かれそうになるおばさんとの間で始まった愛だの恋だのが分かる訳もなく、
物語の結末も「???」であった。

「なんで、どうして全財産失って未亡人のインドの美しい女の人が手元に残って
幸せなのだろう・・・カレーが毎日食べられるからかな?」 
 ・・・と不思議に思ったものだ。 

ましてや、「人は何も得るものはなくても世界一周に出かけるものなのだ」
なんて本の最後に言われてもまったく理解不能な話であった。

今では毎日はカレーは食べたくない。せいぜい週二回でいいと思っているし、
インドの未亡人は美しくても今でもやっぱり要らない。 
人の価値観とは変わる事もあるし、普遍的な部分では変わらないものもあるということだ。


だから、小学生の自分にとってこの本は世界各地の風物の描写や追いつ追われつの
警察とのやり取り・活劇部分だけが思い出に残っていた。 


この度一人で地球を回ってみて思った。

旅で見聞を広げるのは分かり易く、「楽」で楽しい作業だ。

何も得るものはないなんてことはなく、心に得るものが大きいから
もっと人は世界を旅すべきではないか、と。

もう一回、できるかどうかわからないけど、次回若し可能であれば
西回りで、中東 アフリカ 南米 NZ 豪州経由で行ってみたいなぁ。
・・・・それも自分の操縦するIFR双発機で・・・・これは夢・・・



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コメント 3

SACHIO

短い期間ながら(なのに)世界一周!素晴らしい!!
憧れの旅ではありますが、
自身では(体力的にいって)堪えられそうもない・・・・です。
何時かじっくりと長い時間をかけて旅をしてみたい・・・・・が、
行く前にその国のお勉強をしなければ・・・・・・
はぁ・・・・・(出るのはため息ばかりか)
by SACHIO (2009-11-24 14:59) 

NO NAME

今更ながらその行動力、、好奇心、そして何より体力にには敬服です、わたしだったら腰が立たなくなっているでしょう。。、最初のHKGの旅行は早6年ですね。。Stanlay MKTやCauseway Bayを当てもなく歩いたのがいい思い出です。。また年末が楽しみです!
by NO NAME (2009-11-26 01:25) 

izumi

H先輩、何をおっしゃる! 先輩こそご自由の身で、何でもできるじゃないですか!あれから6年ですか! お金回収して早く事業やりましょう!
by izumi (2009-11-26 23:45) 

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