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映画 フーテンの寅 馬鹿まるだし ハナ肇 [映画と書籍]

父が寅さん映画を見るのにつられ、小学生の時からフーテンの寅さんを見ていた。


寅さんのガラッパチでいい加減で人情に篤いところが子供心にも好ましく、いつの間にかフランキー
堺の駅前シリーズと共に私の好きな日本喜劇映画の一つになっていった。寅次郎役の渥美清が
癌で倒れ、やつれを押しての出演作を見たとき、これが最後の寅さんの映画になるのかと思うと、
テーマ音楽が始まった時から涙が流れて仕方がなかったのを思い出す。 別れがあるから、
人生って美しく、甘く切ないものなのよね。 

もう10年も前か。 そういえばあの年の大地震の時、始発で仕事場に行ってパキスタンの放送大学
の仕事して、夕方まで関西の大変な様子を知らなかったっけ。

NHK BS放送でこの夏からフーテンの寅さん全48作を二年かけて放映する。
この英断、さすがNHK、凄いと思う。私は余さず見るつもりだ。 

それに先立ち今週は山田洋次監督の、寅さん”の原点といわれる作品をテレビで放映している。
「馬鹿まるだし」 すごい名前だが、ハナ肇の熱演作。 名優、犬塚弘や長門勇も良い味出してい
る。シベリア抑留、40年安保を前にしての労働争議、煙突男、家庭の状況などの時代背景、かすか
に追体験として残るクレージーキャッツの思い出などをかき集め、夢中になって見てしまった。


労組メンバーが「立てぇ、飢えたる者よ、今ぞ日は近し・・・」とインターナショナルを歌う場面で、
独り人生劇場を唄うハナ肇。 良いシーンだ。

防波堤で、「お控えなすって、手前生国と欲しますは・・・」の練習をするハナ肇と犬塚弘。

旧き良き時代の「男達」を描く、切ない喜劇だ。 男に生まれたからには、こういう一代記な生き方を
してみたいものだとつくづく思った。 では、日本でコングクス屋をやるか! 

でも、実は麺の食べ物で日本で最高に美味いのは佐藤養助商店の稲庭うどんだということを
知っているだけになぁ。 稲庭うどん屋さんの方が遣り甲斐があるような。 秋田に移住? 
良いところなんだけれど、うーん、妻はついてきそうにない。



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こんにちわ(^▽^)私の母親も寅さんシリーズが好きでよく見ていました。

ちなみに葛飾柴又には寅さん記念館なるものがありまして、撮影で使っていた道具や当時のポスターなど、時代を感じさせる品の数々を見ることができます。

昨年私も行ってきたのですが、思わず哀愁を感じました(笑)
東京にお越しの際はぜひ行かれてみてはいかがでしょう?

○記念館の様子をいくつか...○
http://www010.upp.so-net.ne.jp/oceannet/img/etc/tora1.JPG
http://www010.upp.so-net.ne.jp/oceannet/img/etc/tora2.JPG
http://www010.upp.so-net.ne.jp/oceannet/img/etc/tora3.JPG
http://www010.upp.so-net.ne.jp/oceannet/img/etc/tora4.JPG
by (2005-08-07 19:52) 

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