ソウルのアングラ歌声酒場 [音楽とAudio]
豪州帰りの友人に教わって、久しぶりにアナーキーな店に行く。
ソウル某所のお店の外観。 期待が持てそう。 少しわくわく・・・
一歩中に入るとそこは東大門市場の東のはずれ、黄鶴洞のあたりのようなガラクタワールド。
この異次元の空間が酒場へのアプローチである。
奥の階段を暗いあなぐらに下りていく。 雰囲気が懐かしい。
判りにくいが、階段降りきった所に丸椅子が見える。
これは、四半世紀前まで新宿三越から丸井の裏に存在していた「海賊」や「どん底」、
「ワンダラー」といった左翼街頭演劇系の店と同じ雰囲気だ。状況劇場や黒テント、なつかしいなぁ。
高校の午後のフランス語のLLの授業をサボってよく友人と出かけたものだ。
今は全部、これらの店はつぶれてしまった。 いったい学生の頃に私がよく行っていた店どもは
殆ど残っていない。 しかし、海賊３号店はまだ新宿末広亭の近くに存在するらしい。
大泉学園の海賊もおじさんがまだやっているとのこと。 最初に行ったのは大泉の撮影所で
映画のエキストラのバイトで、高橋是清邸に突撃する陸軍伍長をやった帰りだった。
もう四半世紀以上も前の店が同じ経営者で営業しているのは嬉しい。
さて、中に入るとこんな感じ。
渋めの紳士と妙齢の女性が音楽に耳を傾け、拍手していたりする。
メニューは瓶ビールとスルメ烏賊の焼いたのの二種類だけ。 シンプル！
で、きったない中でおじさんがギターの弾き語り。
でも、唄の合間に若いお客さんも飛び入りで舞台に出ていったりする。
隣のテーブルのお客さんたちが踊りだす。 聞けば初めてこの店に来たのだと言う。
我々のグループからも先のNHKのど自慢で20倍の競争の予選を通過したT君がギターを借りて
一曲挑戦。 在日僑胞の井上陽水さんの名曲「傘がない（ウサンイ オプタ）」をフルコーラスで
力強く唄いきる。
素晴らしい。 皆が拍手。 恐らく今年初めての外国人による飛び入り舞台だったろう。
いいねぇ、唄って。 元気になれる。
面白そうですね、、今度連れてってくださいね。。
by NO NAME (2006-01-21 01:17)
旧正月明けに行きましょう！
by izumi (2006-01-21 12:25)