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アコンカグア C1からC2 ベルリンキャンプ [登山]

朝から紺碧の空が顔を見せる。 
丸一日の高度訓化を経て、今日はC2のベルリンキャンプへと400mほど上昇する。

気温は低いが気持ちは熱い。

知り合いになったオランダ人のREMCO氏42歳。  台湾の陳さんという奥さんをBCに残し、一人で
登ってきた。 オランダ徒歩同好会のメンバーとの事。

こうした危険を伴う海外登山では内外問わず、知人を増やしておくに限る。  なぜかというと、
お互いの当日の行動を話しておくことで、もし万が一事故に遭遇してしまった場合、 「あいつが帰っ
てこない!」と騒いでくれるからである。  こうした保険の意味でも外国人同士、知らない同士でも
よく話をし、信頼が置けそうな奴には「何かあったらよろしく」と話を つけておくことが肝心。

しかし、一体なぜアコンカグアのキャンプの名前は「キャンプアラスカ」、「キャンプカナダ」、 「キャンプ
ベルリン」、「ポーランドキャンプ」、などと寒くて余り 楽しそうでない響きの地名ばかりなのだろう。 

「マイアミキャンプ」や、「キャンプタヒチ」、「チュニジアキャンプ」、 「キャンプバンコク」などの名前であれば もっと登山が
楽しくなると思うのだが。 

なお、「キャンプトーキョー」が楽しい響きかと云われると、それは微妙なところである。  どちらか
というと池袋サンシャイン60ビルの場所にあった 「巣鴨プリズン」と同じようなものを感じてしまう。

ゆっくりと、約2時間半ほど掛けてC2の5900mへ。 急坂を登りきると唐突に岩塔が現れ、
ベルリンキャンプの避難小屋の三角屋根が見えてくきた。

標高5950m地点にある、世界最高標高の避難小屋だ。 
ここまで来ると空気が薄く、安静状態でも少し息苦しい。

ここは地形的に岩に守られ、風を遮ってくれるキャンプ地である。 旧ベルリン避難小屋の二棟と
新ベルリン小屋の二棟が標高差を30mほど違えて建っており、 いずれにも7~8張のテントが設営できる。  飲み水は新旧小屋の間にある雪渓を掘って融雪して確保。 

ここに見える雪渓。 下部は汚染されているが、上部の雪はきれいだった。

明日は7時出発で頂上アタックと決まり、夜にインスタントのミラノ風リゾットとお湯で 即席汁粉を
作って食べる。   何事も酸素不足で考えられずに億劫になり、この日から下山時まで歯磨きを
しなくなってしまった。


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