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海の彼方沖縄 [旅は道連れ世は情け]

この島に昔住んでいた。 10ヶ月間という、社会人として歩き始めてまだ間もない、20代の頃のわずかな時間だったが、浦添の会社に自分の机を持ち、沖縄の人たちと過ごしたことは一生の思い出だ。  東京に戻ってから、そして転勤で福岡に移ってからも、担当をはずれるまでの5年間で50回以上は出張で訪れただろう。 旅行で来たのは大学生の時の船旅の他に2回ほど。

この地のきらめく明るさとその裏に隠された陰影、そして日本と中国と南方の島々とが交じり合った異文化性が自分の心に刻み込まれている。 それがその後のシルクロード沿いの国々や南西アジアの仕事に自分をいざなうきっかけになっているのだと思う。

出張で20年ぶりに沖縄へ。 何て久しぶりなんだろう。 ずっと足が遠のいていた。


飛行機を降りた人々を甲子園優勝おめでとうの文字が迎えていた。

そうだ、春の甲子園は沖縄尚学が優勝したんだった。 きっと全島が盛り上がっただろうなぁ。
夏の甲子園の時、とある町の教育委員会を訪問した時は丁度沖縄水産高校の試合をやっており、職員はすべての業務を停止してかたずを飲んでテレビの前に集まっていたのを思い出した。 

レンタカーを借り、以前から気になっていた仕事をまずひとつ済ます。
そうして永らくいきたくて行けなかった場所を訪問。
DSC01288.JPG 斎場御嶽。 今はここも世界遺産とやらに指定されて拝所(うがんじょ)まで行くのが有料になっている。 遥拝所入り口     DSC01292.JPG 入り口横の鍾乳石からは水がしたたる。 それを壷に受けている。 これを古くは占いに使ったそうだ。 手を浸してみたが、なんともいえず温いどろりとした水だった。  DSC01296.JPG 遥拝所では沖縄のおばさんが額づいて拝んでいる。 自分も一礼。 木々の合間から琉球の国の起こりだという久高島(くたかじま)が見える。  沖縄の中でも特別な島だという。 南北の大東島と共にいつか行ってみたい所のひとつだ。 海の近くのレストランで食事。 宮沢賢治にちなんだ自然食品を出す。 コブイリチーが主菜。うまい。 民宿も併設されている。 泊まってみたいな。 DSC01302.JPG 久しぶりに,、本当に久しぶりにこの感動をBlogにUpしようかとPC出したが、無線モデムがつながらない。 仕方が無いので海を見ながらこの原稿を書く。 さんご礁の内側、波打ち際では上半身裸で貝を拾う人が歩いている。  気温摂氏26度。快適だ。 よし、今日は久しぶりに久茂地で友人と泡盛を飲もう。 DSC01300.JPG
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にく

じゃあ、古い話、琉球空手の達人T所長(支店長)知ってますか?ワタシはほとんど毎年お世話になってて今那覇で、CAFE’がじゃんびらって店、やってますよ。もしお知り合いで、また沖縄行かれる際は是非。人のブログですが、紹介されてました。
http://onesmallstep.ti-da.net/e1696790.html
連れてってもらった首里のお店もよかったなぁ
http://www.ryoji-family.co.jp/ashibiuna/una_top_page.html
あ~、沖縄いきたーい!!
by にく (2008-06-29 14:25) 

izumi

おぉ、不思議の国のにくさま!
こんばんは! 自分が沖縄に居ましたのは20年前の事です。
で、これって沖S社のテルキさんの事じゃないですよねぇ・・・
「ウドン」の王様の子孫の尚さんには一度だけ会いました。
今ではウドンというとウドンタニの方が近く思えますが。 今度それは一緒に家族を捨てて行きましょう!

あの、りんけんバンドの照屋林賢さんも広告代理店の知花さんの安里のオフィスで88年に会って、お話したなぁー。あの頃はとてもここまで有名になるとは思えなかった、でも不思議なお兄ちゃんでした。
by izumi (2008-06-29 19:57) 

にく

いやいやテルキさんですよぉ~。
ワタシも尚様とは仕事でお会いしました。やはりお公家系の物腰。素晴らしい。ブログコメントには書くのが憚れるお仕事お役職ですよね!りんけんさんはアメリカ村近くかな??この方は知人の知人です。こんど是非と知人からは誘われとります・・・。つくづくizumiさんとは足跡(そくせき)が近いですなあ・・・。
by にく (2008-06-29 20:47) 

電話番

こんばんわ。。
更新を心よりお待ちしておりました。

4月にはソウルと水原(韓国民俗村)
今月頭には沖縄に行ってきました。

最南端の喜屋武岬、ひめゆりの塔の展示館、沖縄県平和祈念資料館
という、きわめて政治的な資料館を見てしびれました。
最後に知念岬を廻って那覇に戻って呑みました。

翌日は、沖縄戦で激戦地だった嘉数高台戦跡に行き
韓国人観光客と話しました。親戚が沖縄戦でここで亡くなったと
言ってました。ついでに嘉手納基地も

知念岬まで行ったので、斎場御嶽まで見てくればよかったです。
今度行った時に見ることにしましょう。
それに久高島も…。
個人的には古宇利島も行きたいですね。
by 電話番 (2008-07-01 21:41) 

izumi

はい、沖縄は思い出がいっぱい詰まった土地です。
若かったせいもあって沖縄の10ヶ月は韓国の7年に相当しております。
嘉数も前田も未だに住宅整備をすると遺骨が見つかる土地柄。
そして南部は66%までが行方不明や亡くなられた部落がいくつもあります。 行って話を聞くと、泣けます。 戦争を始めとする暴力は必要な場合も
あるのですが、負けが決まっていてもその負けを認める時間を稼ぐために戦わねばならないんでしょうか。 もう今は戦争なんてできないですよね。やれば一発でお互いドンですから。 古宇利島? 渋い・・・伊江島には
19歳の時に行きましたし、もう少し沖の伊是名にも行きましたが、古宇利島はまだ見ぬ島です。 波照間と大東島と共に課題となっています。
by izumi (2008-07-13 21:23) 

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