インド国民車を買いにショウルームへ行く [自動車]
国民車という言葉がある。
今は昔、ドイツで提唱された国民車構想のコンセプトを抜きにして字面で考えれば
その国で最も愛され、親しまれてきた自動車のことである。
ドイツなら古くはフォルクスワーゲンビートル、今はゴルフ。
フランスなら古くは2CV、今ならプジョーのハッチバック。
アメリカならばT型フォード、キャデラックそして大型ピックアップ。
マレーシアならプロトンサガ。
韓国はポニーから始まって今はソナタ？
スウェーデンはボルボのワゴン。
イタリアはチンクチェントにパンダ（?）。
では日本の国民車ってなんの車だろう。
昔スバル360、そしてカローラ、今フィット？ いや、今ならプリウスか。
いずれにしても、国民車といわれるものの中にはその国の人の趣味嗜好が全て
詰まっている。 大衆の求めるものがそこに詰まっている。
で、週末二日続けては水泳をしたあと、天竺ぶうぶう好きの名にかけて欲しいと
思っているインドの国民車「アンバサダー」を見に、ショウルームへ。
今やインドの国民車といえば、スズキマルチなのだが、根強い人気を保つのが
ヒンドゥスタンモータースのAMBASSADORである。
少し前、TATA自動車がのしてくるまでインド国産車といえばこの車しかなく、
他は外資のインド工場での生産車だった。
そういった経緯があり、政府の公用車というと、9割以上はこの古くからの国産車、
アンバサダーの指名指定買いとなる。
他にはタクシーとしての利用もある。
ひたすら作りが単純で、そのために頑丈であり、古くからの歴史があるために
どこでも直せる、ということで根強い需要があるようだ。
しかし、この車は他の一般民需が落ちているためにショウルームはデリーに
一箇所しかない。 それも市内西部の交通の便が良くない場所にある。
到着！
おぉぉっ！ たくさんいるぞ！
納車前の車のエンジンルーム
この・・・きちんと並ばせようなんて考えず、とにかく言われたとおりにつけました・・・・
という、ヒンドゥスタンモータース、カルカッタ工場の工員さんのいい加減さが
たまらなくインド的で素敵！
修理に入ってきていた車のエンジンルーム。
空間的に余裕があり、すかすかで内部に手が入る。これなら何とかメンテも自分で
できそうなところがまたインド的でたまらないっす！
ディーゼル車なんてもっとスカスカなエンジンルームでした。
いけない！ 思わずエンジンルームに見とれてしまった。
で、新車の展示はどこ？ と尋ねたら、ショウルームはここではなく、
近くにあるが、今日は日曜日なのでお休みだという・・・・なんてこった・・・
「6000KMの極東の彼方、日本から見に来ました・・・見せてくだされば
とてもうれしいのですが・・・」と、駄目元でお願いしたら、
「じゃ、開けてあげる」とのこと。
・・・・インドでは駄目元で何でも誠意を持って頼んでみることが大切です。
外の道をしばらく歩く。
到着！ ・・・・ってこれ、ガソリンスタンドじゃん？
・・・・って思ったら、ガソリンスタンドの事務所がショウルームになっていた。
しかし、とてもショウルームには思えないほどしょぼい！！！！！
一応POPなんて飾ってある・・・
月産600台の車にもまだ販促費なんて掛けているんだ・・・
事務所の中にはぎゅうぎゅうに詰めて4台の売り物のアンバサダーが！
CNG (プロパン)仕様
質感がなんともいえない。
助手席ダッシュ。 このチープな造りとチリの合わなさがもう、レトロでたまりません。
ダッシュを開ければこの薄汚れ。 気にしないのがインドだ・・・ おおらかさが好き！
運転席メーター周り。 シンプルでいいなぁ。
こんな部分の、プリントのいい加減さもインド的に素敵！
今時の車にはない、素晴らしい質感。
で、レトロなだけじゃないぞ！
なんと携帯電話充電機能なんて先進的なものもついている！
それが誇らしげにドアにプリントされている。 どーんなもんだい！
ここの”is having...”っていう表現がインド的でいいよなぁ・・・
thanking you...India....君のところに1ヶ月出張して、帰ってきたすぐあとに
受けたTOEICテストが自分の最高点だったよ・・・
室内は後部座席が狭いのが玉に瑕・・・HONDAのシビックの（インド名City）方が広いぞ。
この塗り分けはデリーなら一目でわかる、CNGタクシー仕様
タクシー仕様にはちゃんとドアオープナーもついているぞえ。
うー。 満腹、眼福。
で、決めました！
12月以降にもしも生産中止になるニュースが出たら、とにかく買うことに。
オプションはカンガルー（野良牛）用強化バンパー、VIPライト、
サイレン、消火器、革張りシート、ドイツ製読書灯、日本製シガーライターアウトレット、
首振り型扇風機、ウインドウォッシャー、ウッドパネル、交換用ラジアルタイヤ、
リアビューミラー、特製ハンドメイド床マット、室内灯、フォグライト、ガソリンタンク鍵、
暖房、旗竿、サンシェード、マッドガード、後部座席シートベルトにドアオープナーを
つけて、スペアパーツ一式、買い込んで〆て150万円也！ お金貯めなきゃ。
どうやって日本に持ち込んで排気ガス検査通してナンバーをつけるか、これから
研究です。 船賃20万円と排気ガスなどなどで30万円、計50万円プラスかなぁ・・・・
2009年5月現在の車両価格表とオプション表を参考までに載せます。
公用車なのでサイレンや回転灯もオプション設定できるのが面白い。
（ただし日本では回転灯設置は禁止）
どなたか一緒に買われます？
日本だと乗り出しまでに290万円弱かかるようですが、
個人輸入ならおそらくそこまでに210万円は切るかと。
英国、BMCのモーリス・オックスフォードが50年間、インドで製造が続けられ、ゆっくりと進化を
遂げたのがこの現行アンバサダーなので、信頼性はとってもあるのだと思います。
米国や日本と違い、月産600台、平均工場出荷価格80万円でも何とかやっていける
インドの自動車産業に幸多かれ！
今は昔、ドイツで提唱された国民車構想のコンセプトを抜きにして字面で考えれば
その国で最も愛され、親しまれてきた自動車のことである。
ドイツなら古くはフォルクスワーゲンビートル、今はゴルフ。
フランスなら古くは2CV、今ならプジョーのハッチバック。
アメリカならばT型フォード、キャデラックそして大型ピックアップ。
マレーシアならプロトンサガ。
韓国はポニーから始まって今はソナタ？
スウェーデンはボルボのワゴン。
イタリアはチンクチェントにパンダ（?）。
では日本の国民車ってなんの車だろう。
昔スバル360、そしてカローラ、今フィット？ いや、今ならプリウスか。
いずれにしても、国民車といわれるものの中にはその国の人の趣味嗜好が全て
詰まっている。 大衆の求めるものがそこに詰まっている。
で、週末二日続けては水泳をしたあと、天竺ぶうぶう好きの名にかけて欲しいと
思っているインドの国民車「アンバサダー」を見に、ショウルームへ。
今やインドの国民車といえば、スズキマルチなのだが、根強い人気を保つのが
ヒンドゥスタンモータースのAMBASSADORである。
少し前、TATA自動車がのしてくるまでインド国産車といえばこの車しかなく、
他は外資のインド工場での生産車だった。
そういった経緯があり、政府の公用車というと、9割以上はこの古くからの国産車、
アンバサダーの指名指定買いとなる。
他にはタクシーとしての利用もある。
ひたすら作りが単純で、そのために頑丈であり、古くからの歴史があるために
どこでも直せる、ということで根強い需要があるようだ。
しかし、この車は他の一般民需が落ちているためにショウルームはデリーに
一箇所しかない。 それも市内西部の交通の便が良くない場所にある。
到着！
おぉぉっ！ たくさんいるぞ！
納車前の車のエンジンルーム
この・・・きちんと並ばせようなんて考えず、とにかく言われたとおりにつけました・・・・
という、ヒンドゥスタンモータース、カルカッタ工場の工員さんのいい加減さが
たまらなくインド的で素敵！
修理に入ってきていた車のエンジンルーム。
空間的に余裕があり、すかすかで内部に手が入る。これなら何とかメンテも自分で
できそうなところがまたインド的でたまらないっす！
ディーゼル車なんてもっとスカスカなエンジンルームでした。
いけない！ 思わずエンジンルームに見とれてしまった。
で、新車の展示はどこ？ と尋ねたら、ショウルームはここではなく、
近くにあるが、今日は日曜日なのでお休みだという・・・・なんてこった・・・
「6000KMの極東の彼方、日本から見に来ました・・・見せてくだされば
とてもうれしいのですが・・・」と、駄目元でお願いしたら、
「じゃ、開けてあげる」とのこと。
・・・・インドでは駄目元で何でも誠意を持って頼んでみることが大切です。
外の道をしばらく歩く。
到着！ ・・・・ってこれ、ガソリンスタンドじゃん？
・・・・って思ったら、ガソリンスタンドの事務所がショウルームになっていた。
しかし、とてもショウルームには思えないほどしょぼい！！！！！
一応POPなんて飾ってある・・・
月産600台の車にもまだ販促費なんて掛けているんだ・・・
事務所の中にはぎゅうぎゅうに詰めて4台の売り物のアンバサダーが！
CNG (プロパン)仕様
質感がなんともいえない。
助手席ダッシュ。 このチープな造りとチリの合わなさがもう、レトロでたまりません。
ダッシュを開ければこの薄汚れ。 気にしないのがインドだ・・・ おおらかさが好き！
運転席メーター周り。 シンプルでいいなぁ。
こんな部分の、プリントのいい加減さもインド的に素敵！
今時の車にはない、素晴らしい質感。
で、レトロなだけじゃないぞ！
なんと携帯電話充電機能なんて先進的なものもついている！
それが誇らしげにドアにプリントされている。 どーんなもんだい！
ここの”is having...”っていう表現がインド的でいいよなぁ・・・
thanking you...India....君のところに1ヶ月出張して、帰ってきたすぐあとに
受けたTOEICテストが自分の最高点だったよ・・・
室内は後部座席が狭いのが玉に瑕・・・HONDAのシビックの（インド名City）方が広いぞ。
この塗り分けはデリーなら一目でわかる、CNGタクシー仕様
タクシー仕様にはちゃんとドアオープナーもついているぞえ。
うー。 満腹、眼福。
で、決めました！
12月以降にもしも生産中止になるニュースが出たら、とにかく買うことに。
オプションはカンガルー（野良牛）用強化バンパー、VIPライト、
サイレン、消火器、革張りシート、ドイツ製読書灯、日本製シガーライターアウトレット、
首振り型扇風機、ウインドウォッシャー、ウッドパネル、交換用ラジアルタイヤ、
リアビューミラー、特製ハンドメイド床マット、室内灯、フォグライト、ガソリンタンク鍵、
暖房、旗竿、サンシェード、マッドガード、後部座席シートベルトにドアオープナーを
つけて、スペアパーツ一式、買い込んで〆て150万円也！ お金貯めなきゃ。
どうやって日本に持ち込んで排気ガス検査通してナンバーをつけるか、これから
研究です。 船賃20万円と排気ガスなどなどで30万円、計50万円プラスかなぁ・・・・
2009年5月現在の車両価格表とオプション表を参考までに載せます。
公用車なのでサイレンや回転灯もオプション設定できるのが面白い。
（ただし日本では回転灯設置は禁止）
どなたか一緒に買われます？
日本だと乗り出しまでに290万円弱かかるようですが、
個人輸入ならおそらくそこまでに210万円は切るかと。
英国、BMCのモーリス・オックスフォードが50年間、インドで製造が続けられ、ゆっくりと進化を
遂げたのがこの現行アンバサダーなので、信頼性はとってもあるのだと思います。
米国や日本と違い、月産600台、平均工場出荷価格80万円でも何とかやっていける
インドの自動車産業に幸多かれ！
ども、ご無沙汰しております。
すげーーーー、その心意気に一票です！
by あれっさんどろ (2009-05-27 22:51)
あれっさんどろ・・・元気？
一緒に買って神奈川県央部で笑いものになる？
by izumi (2009-05-28 02:04)
こんばんわ
おなじヒンドスタンでもコンテッサですとか
フィアット128ベースの4ドアセダン”プレミア”ですとか
イギリスリライアントのライセンスのシパニなんて車は
いまだに走ってるんでしょうか？
by 電話番 (2009-05-28 22:00)
いや、いいところ衝きましたね！
渋いですねぇ・・・プレミアはまだボロボロになりながら走っています。
結構見かけますよ。 でも、フィアットはぼろが素敵！
シパニも少ないですがたまーに見かけます。
そのうちupしますね。
by izumi (2009-05-28 23:34)
いえいえ、そんな財力はございません・・・・
でもかわいい形してるのは事実。
管理するばがなぁ、、、
by あれっさんどろ (2009-05-29 00:54)
韓国の亜細亜自動車（現在の起亜自動車）はフィアット124と
131、そのあとはブリサ（2代目マツダファミリア）を作り
起亜自動車になってからはプライド（フォードフェスティバ）を作りました。
なので韓国に行ったら124やら131が見られるかと思ったら残念。
現代自動車ポニーもポニーエクセルすら見られなかった（泣）
かの国では10年以上の車はクラシックカーです。。
なので128プレミアぜひ見せてください！。
見られなかったらロシアまで行ってラーダVAZ-2101を探さないと…。
by 電話番 (2009-05-30 01:24)
ポニー、ソウル市南部の自動車市場で売っていますよ！
是非一回半日かけて見に行って見てくださいまし！
by izumi (2009-05-30 03:34)
ご無沙汰です、、いや～渋いですね、相変わらず、、
その不屈の好奇心に乾杯です。。是非実現してください。
最近現代のエコスがFull Model changeして戦車みたいな感じで1億ウォンを越えました。。米国市場でLuxusを目指すようですがその対極としてすごく好感を感じますね。。
by NO NAME (2009-05-31 03:09)
はじめまして
インドまで 買い付けにいったのですか
私は昨年の7月に アンバッサダーを購入したのですが オイル漏れなどで 現在 不動状態です 部品待ちをしているのですが すでに 半年が過ぎようとしています
走行距離は やっと1000km超えましたが ディーラー
2往復で 800km つまり200kmしか 楽しんでいません
ディーラーでさえ 部品調達ができない状況ですので 個人輸入は それなりの 覚悟で望んでください
by Anby (2009-06-20 16:46)
はい、ご忠告をまことにありがとうございます。
フランス車でディーラーに頼れず、頼らずの苦闘を10年続けております。フランス車同様にトランクに主要交換部品を買いこんで積んでおくのがよいかと考えております。 しかし、何の部品が欠品なのでしょう？ 中古だったら100％即日入手できるはずです。 インドではこの車には汎用品が使えるので、インド国内どこでも治せるため、それもあって信頼性が高く、大変丈夫だといわれているのですが。 タクシーに使われている所以です。
Ａｎｂｙさま、もしや・・・日本で、日本の輸入屋さんから購入されました？
by izumi (2009-06-21 17:39)
はい オートファーストという 正規代理店から 購入いたしました 問題箇所は オイルシールで 交換してもらったのですが さらに ひどくなってしまって 対作品? の部品待ちです
ほかの人達も困っているようで 車検が 受けられないようです
by Amby (2009-06-21 21:23)
日本の輸入屋さんにチャレンジする気はさらさらございませんが、ここのディーラーにオイルシール、対策品があるのか無いのか再来週あたりに聞いてみましょう。 欠品のオイルシールはクランクシャフトでしょうか？また、日本はいい国で、特注品も作ってくれる工場がありますので相談されてみてはいかがでしょうか。
by izumi (2009-06-22 11:29)
ご丁寧に お返事いただき ありがとうございます
オイルシールの件ですが 私のは デフのプロペラシャフト部です 当然 クレームとのことなので 気長に待っています が エンジンからも にじみが 見られます クランクのミッション側です エンジンは いすゞの4ZB1のものが 流用できるので 問題ありませんが・・・
知り合いの工場の人が言うには シールの当たる部分の仕上げが悪く 粗いので 削れるのが原因のようです ディーラーのサイトでも オイルシールに困っている人がいます BBS覗いてみてください オートファースト で検索すると 見れますよ ここの店員(社長) 車のこと全然わかってないので 疲れます・・・
by Amby (2009-06-22 20:59)