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インドでスズキマルチが売れている理由 [自動車]

東海道線に乗ると、浜松を過ぎた辺りでスズキ自動車の工場が見えてくる。

浜松(遠州地域)発信の企業の雄は何といってもスズキにヤマハに遠州軽金属(エンケイ)に
遠州製紙だと思っているが、その中でもスズキの存在は日を追うに従って大きくなっている。

それというのも新興市場のインドで大成功を収めているからだ。

グルガオンの大工場建設に続き、デリーの北に試験走行コースを持ったR&Dセンターまで
今度建設することになったらしい。

デリーの町では日本でも成功したWAGON Rを見ることが多くなってきた。
そのビジネスの成功にあやかりたいと、スズキの販売店へ行って見学をしてきた。
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行った先はデリーの中心、コンノートプレースのディーラー。
牛もいれば立位ポジションで小用を足す人もたくさんいる街中だ。
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薄暗い入り口を一歩入って驚いた。
いやはや、ものすごい賑やかさ! 

マルチスズキはインドの乗用車市場の50%以上のシェアを持っている人気ブランドというが、
自動車のディーラー入ってこんなに騒がしく人々が話をしているのを初めて聞いた。

お客さんとディーラーのセールスマンが一斉に声高に何かを話している。
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立ち話の商談もボリュームが高く、なかなかに賑やかである。
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たくさん話して疲れた人にはお休みどころまで用意してある。
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訪れたのは折りしもシバ神の奥さんの化身である、ドゥルガーのお祭りの日であった。

この日から来月のディワリ(ヒンドゥーの新年=ラーマ王子がさらわれた妻を
猿の神様であるハヌマーンと一緒に戦って奪還して西インドに凱旋してきた日)
にかけてはインドで一番消費が盛り上がるシーズンである。 

壁にあった自動車の価格表をパチリ。
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インド工場で作っているのは一世代や二世代ほど型遅れの金型のモデルが多いのだが、
それにしてもいい値付けをしている。 
日本で買うよりも2割から3割は安価な価格設定。 

「安物」は買わないが、安価なものをインド人は好むのだ。 
日本と同じものを日本と同じ価格で売るのでは、マスは狙えない。
インドのポイントつかんでいるなぁ。


この販売ピークシーズンの10月は物を切らしてはいけない、ということで
生産に拍車がかかり、インド工場では月間生産台数がついに20万台を超えるらしい。
新記録とのこと。

インドの消費者の市場に合ったものをそれに見合った価格でつくり、
利益を出しているスズキに敬服! 君らはエライ! 








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