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インド風物詩 アパート冬の陣 [天竺編]

路上を歩く馬の姿を見かけるようになると、デリーはもう冬。
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デリーの冬は結婚式シーズン。
この白馬は花婿が花嫁の家に乗り付けるためのもの。
だから「白馬」はインドでは冬の季語である。

結婚式と言えば花火。インドでは結婚式の景気つけに花火が打ち上げられる。
昨夜も路上で打ち上げ花火をやるものだから渋滞が起きていてクリーニングショップ
の閉店時間に間に合わなかった。
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怖いのは、本当に路肩で打ち上げるものだから、中には不発弾や失敗弾もあって、
もともと地上25mほどの低空で花開く花火が地上高10mで爆発して、下に居る人間が
悲鳴をあげて逃げまどう。
 
だからこの季節、夜の町を歩くのはとっても危ない。



11月になってデリーは涼しさを通り越して朝晩は寒く感じられるようになってきた。
東京から来た出張者に聞けば、ほぼ東京の気温と変わらないという。

1月なんて暖房がないところにもってして、朝方は摂氏5度以下に気温が
下がるので大理石の床が冷えてしまってしんしんと冷えることもあるのが
デリーの冬。 そうなるとお風呂に入るのが怖く(出てきた時の寒さが怖い)なる。

あぁ、それなのに、これから4月の暑くなる季節までは奴等との悩ましい
戦いが続く。 
今晩も空襲警報発令・・・・何でインドの蚊ってこんなに寒さに強い仕様なんだろう。

真夏や暑いときには植物園の藪にでもいかない限り殆ど出てこないのに、
涼しくなってくると出没してくる。


蚊は、ワクチンが無いため防ぎようのない「デング熱」をはじめ、様々な
伝染病を媒介するため、人々は刺されないようにとこんな努力をする。
 
`
まずは虫除け。 インド国産チューブの塗り薬で約40円。
試したが、きちんと効能あるものだ。

ただ、皮膚がどちらかというと弱い自分は、薬品塗るのは抵抗あるので、
タイで買ってきたレモングラスベースの自然成分の蚊除けを使っている。
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自然な香りがよろしい。


そして蚊遣り。 インド製のそれは蚊取り線香のようにうたっているが、
優しくて殺生の嫌いなインド人のつくるそれは金鳥線香のように薬効あらたかな
蚊「取り」でなく、あくまでいぶして蚊を追い払う「蚊遣り」であった。 

最初自分はそれに気づかず、部屋を飛び回る蚊たちを撃墜せんと
炊いてみたものの、まったく平気の平左でプンプン飛んでいるものだから、
線香を分割し、3箇所に火を点け、天井が煙るほどに煙密度を濃くしてみたのだが、
蚊よりも先に自分の喉がやられてしまった。


職場でもこのところ、夕方になると蚊がまとわりついてくる。

夕方=人が帰る=散らばっていた蚊が炭酸ガスに惹かれて集まってくる
という単純な図式。

スタッフが「デングの媒介の種類の蚊を何匹か見つけた、気をつけて!」
というので、おかげで今週から机の下で蚊「取り」線香をたくようになってしまった。
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日本製品は季節商品なのでもう日本でも売れ残りの在庫しか入手できないため、
タイ製のものを使っている。 タイ製のものはインド製よりも明らかに効能が
ある。 蚊がよけていくもの。


このところお気に入りは殺虫剤ブランドとして海外では有名なバイゴンの
ラベンダーの香り仕様。
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この間買ってきてもらったタイ・アース製薬のこれはタイのお寺の線香の懐かしい
においだけど、薬効はいまいちだった。
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冬に蚊取り線香炊きながら残業するのは風情があるといえばあるけど、
服がいぶされて香りがつくのと、喉がいがらっぽくなるのがなぁ・・・・



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