SSブログ

インド共和国記念日 60周年パレードかぶりつき観覧 [天竺編]

1月26日はインド共和国記念日。
DSC00914.JPG
職場も共和国祝賀ムードで盛り上がる。 
インド国旗のサフラン色はヒンドゥー、緑はモスリム、その二つが合わさって白く中立になって
チャクラが開いて法輪が回るのがインド国旗の意味なんだそうで。


共和国記念日を前にした、日本大使館からのなんともいえない責任逃れの
「共和国記念日前後における安全対策」
という文書を見て、却って大国インドの栄誉ある式典を見なければという気持ちに
火が点き、市内中心部で行われるパレードへ出かけた。 だって、大使館が駐在して
いる国の最高の式典に日本人は危ないからできるだけ近づくな、状況に応じて適切な
安全対策を講じられるようにしてください、なんていう文書はまさに公務員魂の権化。

 
在留邦人の安全と保護を行う領事部ならば、少なくとも非常時の連絡先くらい一緒に
表記するべきだろう。 いかに日本国民のことを考えずに彼らがいるかよくわかる。
こうした自分本位のやりかただから半官半民のJALもつぶれるわけだ。


というわけで民間の自分は招待状をもらって外国プレスのGUESTとして行くことにした。
DSC01391.JPG

朝9時半までには着席くださいということだったのでおやつ研究家とそのお友達
の読売新聞記者さんが持ってきてくださった食材で朝食を手早に済ませ、
7時に出たがおやおや市内の警戒の厳しいこと。 
DSC01392.JPG


DSC01396.JPG
7番の指定駐車場に行くまでに4回の検問と誰何。 

招待状を見せてそこをかいくぐる。 
DSC01385.JPG


どこかの検問で車両検査がされたらしく、ドアミラーにはこんなステッカーが貼られていた。
DSC01397.JPG




会場入り口には金属探知機があって、カメラも携帯も凶器も持ち込めないことになっている。
したがって折角のかぶりつきの、一般席としては大統領に一番近い(100mほど)のいい席で
なかなかの眺めだったのだが画像はなし。 AFP時事から一枚拝借・・・



目の前に青いターバンがお気に入りのシン首相がBMWの7シリーズから降りて大統領を迎え、
貴賓席に大統領をエスコート。 

国歌斉唱、21発の礼砲に引き続き、パレード司令官大将のびしっとした敬礼、陸海空の
最高指揮官の微動だにしない敬礼、戦車(T90でなく、旧型のアルジュンだった)、自走砲、
多連装ミサイル、核弾道ミサイル、地対空ミサイルなど、そして各地からの騎兵、
ラクダ狙撃兵(85頭ものラクダを初めてまとめて見た)と海兵、空軍などの軍楽隊、
男女士官学校の生徒による行進、警察、沿岸警備隊、国境警備隊、そして各省庁の山車、
地方各州の山車などが延々と続き、最後は時間通りに3つの編隊飛行が空軍の手によって
行われた。 おぉ、段取り悪いインド人だけど、こと軍が絡めばきちんと時間通りに
できるんだ! やればできるじゃん!


救護車だって観覧席の外に配置されている。 
DSC01394.JPG
インド軍、さすがだ。
唯一規律と配慮に基づいて行動する政府機関・・・・


韓国の李ミョンパク大統領も久しぶりに見かけた。
最後に見たのは彼がソウル市長だった頃。
庄司さやかとチョンミュンフンのコンサートを聴きに世宋文化会館に
行った楽屋だった。 ちょうどソウル市長から大統領選に出るかどうかと
噂されていたときで金と権力には弱いチョンミュンフンが他の来賓には
わき目もふらず彼のお尻を追いかけていたのを思い出す。

そういえばあの演奏会のスポンサーのエライサンは女性問題で失脚したっけ。
元同僚だから自分もそうならないように気をつけねば。


とまれ、李ミョンパク大統領は有望市場へ、こうした目立つイベントのときに
やってきてきっちりとEPA(経済連携協定)を締結し、テレビ中継を見ている
インド国民に韓国の存在感を示すのだから中々のやり手だ。 年末にドタドタ
やってきて挨拶してそそくさと帰っていくどこかの国の鳩ポッポとはエライ違い。

式典は2時間ほどで終了したが、おそるべきコストと手間をかけた面白い見世物だった。 


陸海空軍が総力をあわせ、国威発揚のためにこうしたイベントを
毎年おこなっているのだろうが、確かに見ごたえがあった。 

きっと妻を連れてきたら彼女はこういう壮大なものが好きなので喜ぶだろうな。


nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:旅行

nice! 0

コメント 2

天星小輪 今日は24度95%

いやあ、APの写真の山車もすごいが、この人出、圧倒されそう。 李ミョンパク大統領は、元ビジネスマン、どこかの首相は元学者、こういうときに違いが出ますね。 参謀の質の違いかも。
by 天星小輪 今日は24度95% (2010-02-01 19:06) 

izumi

イミョンパクは役者ですね。KBSや各新聞社も取材に来ていました。NHKさんは朝5時からカメラ席の最上席に陣取って事件が起きないかどうか、じっとカメラで狙っていましたが、無事に終わってほっとした感じでした。

で、はい、私は見ました!
インドの大統領は通り行く軍人や州の人たちには手を振っていましたが、目の前を通る核兵器や戦車には手は振っていませんでした! 
ちなみに隣に座っていた李大統領はおとなしく座って見ていました。 

戦車が大統領席に掛かると砲塔が突然動いて「すわっ」と思ったのですが、俯角をつけて下に向けただけでした。 普通の道を走る戦車はとっても大きくて怖いです。
by izumi (2010-02-01 22:08) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。