永遠の都は美術館が無料だった [旅は道連れ世は情け]
気がついたら飛行機はポルトガルの沖を飛んでいた。
よく寝た。 隣の席の可愛らしいイタリア人女性も
よく寝込んでいたようだ。
フライトマップに見える航跡はローマまでの直線距離を
取らず、やや南の地中海側を回りこむように進むようだ。
アイスランド火山噴火の影響らしい。
間もなく朝食のサービスが始まった。
フライトアテンダントが軽食の詰まったパックを放り出すように
配り始める。 勢いよく配られたビニール袋がテーブルの上から
転げ落ちる。しかし、さすがUA。ひょいと拾い上げてそのまま
再びこちらにくれた。 日系やアジアのエアラインでは拾い上げた
ものをそのままくれるということはない。それはその後、4-5列
過ぎた辺りの乗客に配るので実質的な差はないが。
到着したローマ空港の駅は火山噴火の影響で列車で
北ヨーロッパに向かう人で混みあっていた。北へ向かう人の
群れは誰も無口で、ただ行列が続いている。
キャンセル相次ぐ欧州路線
イタリアに来た理由は親を観光させることだったのに、やはり
火山噴火の為に日航は飛ばなくなってその計画は微塵と砕かれた。
でも解せないのはアリタリア・大韓・タイ・シンガポール航空は
皆飛んでいたのに何故か日航だけがとまってしまったことだ。
そういえばJALはローマ路線は廃止するのだった。乗客が
居ないから飛ばないのであればエアインディア並だな、と独り
毒づいた。
その名も笑わせるHIS(High Quality International Service=なら本当はHQIS
という名前にすべきだろう)で航空券を手配したのだが、
航空券の払い戻しには応じてくれたものの、「取り扱い手数料」は
当然のように返金しない。これもどうも解せない。
取り扱い手数料が別出しになってからの悪習だ。
とまれ、本当はEDEN HOTELという、気張って取ったいい宿に一緒に
泊まる筈だったのをキャンセルチャージを取られつつ取り消し、
暗澹たる気持ちでテルミニ駅前のB&Bにしけこんで荷物を解く。
宿の女主人に「今週は文化週間で美術館は入場無料ですよ」と
いう耳より情報を聞き、人生捨てたものでもないなと、
気を取り直して早速出かけることにした。
まずは神宮球場!
じゃなかった、コロッセオ。 でも結構似ているぞ。
入場無料だった。
こんな所を作って時の為政者は愚民化政治や娯楽としての
殺し合いなどを見せていたのか。 猛獣と剣闘士、時には
剣闘士同士が殺しあったという。 むごい話だ。 手塚治虫の
「火の鳥」にもこの残忍な戦いのモチーフが取り入れられていたっけ。
隣接する古代ローマの中心部、フォロ・ロマーナへ。ここも
入場無料。
カエサル、ネロ、アウグストゥス、コンスタンチンに元老院、夢は荒れ野を駆けめぐる。
ここからすぐ横のキャピタリーノ美術館に入る。
高校の歴史の教科書に載っていた有名な狼の乳を飲む双子
の銅像があったので、コピーかと思って触り倒していたら、
本物だと分かって驚く。すごいぞローマ。
これも有名な右手の造形。
真似したら少し人間工学的には無理がある形だった。
このあと、トレビの泉を通ってパンテオンに向かう。
途中で見かけた駐車時の車間距離。
狭いぞ。後ろも前も狭いぞ。
初めて見るトレビの泉は美しかった。 インドの泉も
きれいにしなくてはいけない。
2世紀の建物だという、世界最古の石造りの現存する建物、
パンテオンに到着したのが遅くなって残念ながら中には入れなかった。
これが自分にとっての今日のパンテオン。
色々なものを見て脳が疲れてお腹が減った。
早めに夕食を食べて寝ることにする。
ただ、この日は日曜日。 市内中心部のレストランは
閉まっているお店が多く、仕方なく川向こうのトレステベッレ地区
にあるOPEN食堂へ向かう。
おぉ、ローマの休日にも出てきたFIAT500だ。
お面は違うが同型車。 可愛いぞ。
この車にはトッポリーノ(ネズミ)という愛称がある。
それでこういった「ネズミの上の猫」という洒落になる。
では2CVに載った自分は「アヒルの上の河馬」か・・・
1リットルカラフェに入ったワインを飲みながら料理を待つ。
しかし、なかなか料理が出てこないので酔っ払ってしまった。
いつの間にか隣の旅行中の英国人母娘とお話を始めていた。
確か娘の方がこちらを見て、「巨大なピザよ!」って
言うから、にっこり笑って半分上げたのがきっかけ。
彼女たちいわく、「この町は誰もがお金、お金と嫌な町ね、
あなたが最初のフレンドリーな人よ」とのこと。
同じ島国に住むから日本人と英国人は親和性があるのかもね、と
答えたのまではおぼえているがそのあと宿に帰るまでの記憶が
どうも・・・・
画像が残っている。 よく食べてよく呑んだらしい。
ポケットにあったお金から40ユーロくらい減っていたから多分料金は
払ったようだが、この日東洋人が食い逃げしていった可能性を
否定するものではない。
途中でシトロエンメアリを見かけ、
地下鉄に乗り、
テルミニ駅から歩いて帰ったらしい。
歯を磨くのがやっとでベッドに倒れこむ。
よく寝た。 隣の席の可愛らしいイタリア人女性も
よく寝込んでいたようだ。
フライトマップに見える航跡はローマまでの直線距離を
取らず、やや南の地中海側を回りこむように進むようだ。
アイスランド火山噴火の影響らしい。
間もなく朝食のサービスが始まった。
フライトアテンダントが軽食の詰まったパックを放り出すように
配り始める。 勢いよく配られたビニール袋がテーブルの上から
転げ落ちる。しかし、さすがUA。ひょいと拾い上げてそのまま
再びこちらにくれた。 日系やアジアのエアラインでは拾い上げた
ものをそのままくれるということはない。それはその後、4-5列
過ぎた辺りの乗客に配るので実質的な差はないが。
到着したローマ空港の駅は火山噴火の影響で列車で
北ヨーロッパに向かう人で混みあっていた。北へ向かう人の
群れは誰も無口で、ただ行列が続いている。
キャンセル相次ぐ欧州路線
イタリアに来た理由は親を観光させることだったのに、やはり
火山噴火の為に日航は飛ばなくなってその計画は微塵と砕かれた。
でも解せないのはアリタリア・大韓・タイ・シンガポール航空は
皆飛んでいたのに何故か日航だけがとまってしまったことだ。
そういえばJALはローマ路線は廃止するのだった。乗客が
居ないから飛ばないのであればエアインディア並だな、と独り
毒づいた。
その名も笑わせるHIS(High Quality International Service=なら本当はHQIS
という名前にすべきだろう)で航空券を手配したのだが、
航空券の払い戻しには応じてくれたものの、「取り扱い手数料」は
当然のように返金しない。これもどうも解せない。
取り扱い手数料が別出しになってからの悪習だ。
とまれ、本当はEDEN HOTELという、気張って取ったいい宿に一緒に
泊まる筈だったのをキャンセルチャージを取られつつ取り消し、
暗澹たる気持ちでテルミニ駅前のB&Bにしけこんで荷物を解く。
宿の女主人に「今週は文化週間で美術館は入場無料ですよ」と
いう耳より情報を聞き、人生捨てたものでもないなと、
気を取り直して早速出かけることにした。
まずは神宮球場!
じゃなかった、コロッセオ。 でも結構似ているぞ。
入場無料だった。
こんな所を作って時の為政者は愚民化政治や娯楽としての
殺し合いなどを見せていたのか。 猛獣と剣闘士、時には
剣闘士同士が殺しあったという。 むごい話だ。 手塚治虫の
「火の鳥」にもこの残忍な戦いのモチーフが取り入れられていたっけ。
隣接する古代ローマの中心部、フォロ・ロマーナへ。ここも
入場無料。
カエサル、ネロ、アウグストゥス、コンスタンチンに元老院、夢は荒れ野を駆けめぐる。
ここからすぐ横のキャピタリーノ美術館に入る。
高校の歴史の教科書に載っていた有名な狼の乳を飲む双子
の銅像があったので、コピーかと思って触り倒していたら、
本物だと分かって驚く。すごいぞローマ。
これも有名な右手の造形。
真似したら少し人間工学的には無理がある形だった。
このあと、トレビの泉を通ってパンテオンに向かう。
途中で見かけた駐車時の車間距離。
狭いぞ。後ろも前も狭いぞ。
初めて見るトレビの泉は美しかった。 インドの泉も
きれいにしなくてはいけない。
2世紀の建物だという、世界最古の石造りの現存する建物、
パンテオンに到着したのが遅くなって残念ながら中には入れなかった。
これが自分にとっての今日のパンテオン。
色々なものを見て脳が疲れてお腹が減った。
早めに夕食を食べて寝ることにする。
ただ、この日は日曜日。 市内中心部のレストランは
閉まっているお店が多く、仕方なく川向こうのトレステベッレ地区
にあるOPEN食堂へ向かう。
おぉ、ローマの休日にも出てきたFIAT500だ。
お面は違うが同型車。 可愛いぞ。
この車にはトッポリーノ(ネズミ)という愛称がある。
それでこういった「ネズミの上の猫」という洒落になる。
では2CVに載った自分は「アヒルの上の河馬」か・・・
1リットルカラフェに入ったワインを飲みながら料理を待つ。
しかし、なかなか料理が出てこないので酔っ払ってしまった。
いつの間にか隣の旅行中の英国人母娘とお話を始めていた。
確か娘の方がこちらを見て、「巨大なピザよ!」って
言うから、にっこり笑って半分上げたのがきっかけ。
彼女たちいわく、「この町は誰もがお金、お金と嫌な町ね、
あなたが最初のフレンドリーな人よ」とのこと。
同じ島国に住むから日本人と英国人は親和性があるのかもね、と
答えたのまではおぼえているがそのあと宿に帰るまでの記憶が
どうも・・・・
画像が残っている。 よく食べてよく呑んだらしい。
ポケットにあったお金から40ユーロくらい減っていたから多分料金は
払ったようだが、この日東洋人が食い逃げしていった可能性を
否定するものではない。
途中でシトロエンメアリを見かけ、
地下鉄に乗り、
テルミニ駅から歩いて帰ったらしい。
歯を磨くのがやっとでベッドに倒れこむ。
師匠、ご無沙汰いたしております。
あの噴火騒ぎはいったいなんだったのでしょうか?
その影響を師匠も受けてらしたとは・・・。
私は、そのような世界の潮流からすっかり取り残され、本物の潮流洗う読谷村は残波岬にて波しぶきを浴びながら紅芋かりんとうなどかじっておりました。
それにしてもトッポリーノにメアリですか、楽しそう!
by I牧師 (2010-04-30 12:06)
おー、典型的なローマ観光。 トレビでまた来れるようにと、硬貨を投げましたか。 ローマは、街中が博物館。 バチカンへは?土地勘が出来ると、ダンブラウンの天使と悪魔など、より一層面白く読めるかと。
ローマと言えば、チンクエチェントの写真は何処に?
by 天星小輪久しぶりの晴れ (2010-04-30 14:40)
いやぁ、パンダに乗るダンボからベンツに乗るナイスミドルパパになろうとされておいでのI牧師さま、お元気でしょうか。
残波岬、思い出します。そう、ダイエーがあそこでキャンプ張っていて、スコアラーにTAPEを届けたのでした・・・ぜひ休みはサーターアンダーギー作り方マスターして、うりずんの
夜はヒージャーを肴にクースーをカラカラで呑んでENJOYください!
by izumi (2010-05-04 20:56)
はい、典型的なローマ観光してしまいました。 硬貨は高価な1ユーロしかなかったので投げませんで、その代わり、親を連れて10月に来ようと決めたのでした。 ローマではチンクチェントは新型はたくさん見ましたが、2CVも含めてまったく見なくなりました。東京のほうが生息数が多いかもしれません。 で、今愛はソニーピクチャー+ダンブラよりも、パラマウント+ヘップバーンをFEATUREしてみました。
by izumi (2010-05-04 21:01)