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北インド 恋愛結婚と見合い結婚の比率  [天竺編]

12月に入って俄然小さな交通渋滞が増えてきた。

この季節、これはその殆どが結婚式行列による渋滞である。
夜に闇のとばりが訪れる頃、ヒンドゥー寺院に詣でた花婿は白馬に乗って楽団と
灯篭を引き連れて颯爽と結婚披露宴会場に現れる。
DSC085707.jpg

インド人にとって結婚はまだまだ家と家とのもので、本人同士の意思はあまり尊重されない
ところで婚姻が決められている。 インド人の自由恋愛結婚率とお見合い結婚比率はなんと・・・

10%対90%という。 

これは日本で言えば第二次世界戦争前、昭和初期、1925-1930年あたりの数値に匹敵する。

尚、日本でこの恋愛・見合い結婚の比率がほぼ同率になったのはそれから敗戦、
男女同権の新憲法施行を経て45年余り経った1970年のことだと言う。そして今では
日本はその数値は逆転して9割が恋愛結婚なのだとのこと。 そういえば日本での
第一子の25%ができちゃった婚だものなぁ。 インドでは考えられないことだと思うし、
そいういった報道がされるとインド人にとって日本が性について開放的で享楽的な国で
あるという間違ったイメージを与えてしまい、旅行者も色眼鏡で見られないか少し心配。

さて、インドのお見合い結婚のアレンジメントは親が占星術で決める。 そうそう、インドには
地方言語別の星占い専門TVチャンネルというのもあるくらいで、画面には有名な占星術師が
星の運行をCGで示しながら今日の運命をお話しているのがずっと映っている。
(私の給与の一部はこのお客様のお買い上げによって賄われている。 ありがたいことである。)

週末ともなれば新聞にも「結婚相手求む、当方明るい容姿整った定収入あるパンジャブの男性」
なんていう一種の求人広告で数ページの紙面が埋め尽くされ、これは新聞社にとって
いいビジネスとなっている。

この間ソニーエリクソンのアジアのヘッドが来て夕食を共にしたとき、何か商売のネタ
無いかねー、という中でそれらの話をし、有名な占星術師によるアンドロイド占星術サイトを作り、
その中にアルトマンシステムを構築してお見合いサイトつくるのはいかが? と提案したら
大受けで、「君ここでそれやらない?」と言われ、このビジネスモデルは結構自信があったので
少し心が動いたのだが結局引き受けなかった。

さーて、一昨年、昨年、今年と三回の結婚式シーズンを経験してきたが、そろそろ天竺での
修行期限も近づいてきたようで、来年のシーズンの始まりにもここに居られるかどうかは謎。

来年行こうと考えている釈尊入滅の地、クシナーガルへの巡礼をもって一旦天竺修行を
終えることになりそうなー



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