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インパール訪問最終日 [旅は道連れ世は情け]

最終日はホテルの近くの英国の戦争記念墓地を訪れた。

IMG_1803.JPG
ここへのアプローチはゴミが散乱していてなんだけど、
公園墓地の中は英国に委託されたマニプール州がきっちりと
警備員と管理人を置き芝がきれいに刈り整えられ掃除されている。

恐らくインパール市では一番きれいな場所であるからだろうか、
中は若者のデートコースになっている。
IMG_1807.JPG

英国は女王の国。女王は英国国教会の長なのでその十字架が
建てられている。 米国の従軍墓地は民族的に多民族な合衆国なので、
墓地全体を代表するような大きな十字架は建前としては建てられず、
個々人の信じる宗教毎に象徴のしるしが刻まれている。
(でも、大統領は就任式の時に聖書の上に手を置いて宣誓するけど)
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ここも泣ける場所だなぁ

墓碑を見ると1944年の春から5月までの、日本軍の戦闘が
活発だった時期に亡くなっている人が多い。 
皆若くして亡くなっている。合掌。 

身元不明となってしまった遺体はこのように無名戦士の墓として
葬られている。 
IMG_1806.JPG
"Known unto God"(神により知られたもう)
こういった墓碑がいくつもあるが、見ていたら泣けてきた。
戦争はやりたくないものだ。


IMG_1810.JPG
「彼らの名は永遠に語り継がれる」・・・そうしか書けないよな。
Their namesと複数形でないのに意味がある。
しかしきれいに整備されているなぁ。


村人が善意で建ててくれた素朴な日本人戦没者の碑の
デザインには宗教的なニュアンスが感じられた。

その横の日本政府(懐かしき渡辺ミッチー外相がインド政府と
話して建設予算を決めたものらしい)の命で三井住友建設が建てた
暗い感じのモニュメントとこの英国管理のそれとを
単純に比べてはいけないが、我々の今日のため、


明るい未来の為に彼らは若い命を捨ててくれたのだから、
顕彰するにせよ平和への思いを伝えようとするにしても陰影が
目立つようなものではなく、何かもっと太陽光を取り入れた
明るい感じにするなどの建築的アプローチがあっても
良かったような感じがする。 あれでは小平霊園への親戚の
墓参りの方がずっと明るい気分で落ち着いて冥福を祈ることが
できる。 

IMG_1812.JPG
戦争記念墓地をあとに、インパールの一番大きな市場で民芸品でも
見ていこうと思ったのだが、生憎手織りの布屋も手工芸品の
店も両方とも閉まっていた。

IMG_1816.JPG
さらば!

埃っぽいインパールの町をあとに、コルカタ経由の乗り継ぎで8時間
かけてムンバイまで戻る。

次回インド東北部への訪問はナガーランドのコヒマに行くことになる。


 
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