豪州へ

日本に居る時は朝の築地市場や年末のアメ横が好きだった。
新宿駅のラッシュアワーの雑踏も山手線の混雑もそれほど嫌いではなかった。

人々の生きるエネルギーを感じる事ができたからだった。

デリー3年、ムンバイで1年半、インド生活は人々の雑踏の中で暮らす
ということと見つけ、いかにその中でおしめき、へしめき合いながら折り合いを
つけていくのかを考えてきた。　でも時々そこから脱出して人のいないところにも
行きたくなる。　だからカシミールに飛んだりしてその心のバランスを取ってきた。

しかし、そうして賢妻を放ったらかしにして一人で遊んでいられる時間もそろそろ
尽きようとしている。　老親も暇そうにしているし、時々は一緒にどこかに行かないと
彼らも次の日程や目標がなくてつまらなそうなので、インド正月は両親を連れて
人口密度が少ないという豪州へ行くこととした。

シドニー空港は国の総人口の割に立派なつくりだ。　
いかに海外からこの国に来る人が多いかが分かる。

町には電車でも出られる。


こんな、少し薄汚れた二階建て電車で町まで10ドル少し。


今回はレンタカーを借りた。

町に出ればおきまりのオペラハウスやら水族館に行ったりする。



オペラハウスの外壁はタイル貼り。



オペラハウスからシドニーの町を振り返ればこんな様子。



ダーリンハーバーの水族館ではジュゴンも待っているでよ。


ところで今の豪州はバブルだ。資源輸出で潤っている。

もともと素朴な人たちが集まってできた国柄に加えて、お金が入ったものだから
人々がお金の使い道を知らず、他国に対する考え方も傲慢になってきていると
思うのはうがちすぎだろうか。

以前からシドニーの町は速い車の流れの中でも極めて車の運転のマナーは
良かったが、ぶっ飛ばして歩行者も、老人のことをも顧みないで人すれすれに
かっ飛ばすようなやからが増えてきた。

もっとも、世界の中で唯一飲酒しても運転OK（ただし自己規制することがマナー）の
国だから若干メーター入っていて運転すればそういうふるまいに出るバカもいるだろう。

格安と言いながら全然安くないジェットスター航空も国内線は遅れやキャンセルが
当たり前に行われ、お陰でゴールドコーストからケアンズまで1800㎞を
レンタカーで22時間ドライブする羽目に陥った。

バブル経済のオーストラリア、どうも押しなべて物価も高いし、人心が浮かれすぎ
という印象。　暫くシドニーに観光に来ることはないだろう。

親は初豪州を楽しんでいたようだったけれど、次回からはこちら方面に来るときは
ニュージーランドに逃げようと思った。　スペインに対するポルトガル、
ドイツに対するオランダ、イギリスに対するアイルランド、アルゼンチンに対する
ウルグアイ、きっと大国の傍の小国はハンブルで人も優しいに違いない。

タグ：豪州　バブル　経済　人心　シドニー

コメント 2

イズミ先生、もう休み? 年明けまでなんて良いねぇ(*^^*) ニュージーには千葉啓子姉御がお住まいです(^o^) ご家族の皆様によろしくお伝え下さいm(__)m
by 尾崎正明 (2012-12-12 12:59) 

尾崎先輩、

仕事ですよ、シゴト・・・
日本が休みでも今日も仕事です。

年末年始は29から3までお休みで、なぜか4日は
スタッフの中で私だけ出てくる。　

管理職はつらいよ・・・
by izumi (2012-12-24 17:58)