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マッキンリー序章 トレーニングと故障 [登山]

日曜日の朝、ふと思い立ってアパートの階段で一時間トレーニングを実施。
14階と地下2階までの階段の昇降を一時間繰り返す。 

ただ歩くだけではつまらないのでハワイアンのCDを聴きながらのんびりと。

窓の外に見えるソウルのビルはローツェか、はたまたアンナプルナか。

トレーニングの目的は頭の中でぼんやりと固まってきたマッキンリーへの登山。 
私の五大陸目の最高峰。 個人でいける山としてはここが限界だろう。 
ここより先は南極とヒマラヤ。 セミプロ職業登山家とお金持ちと公募登山隊の世界だ。

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エベレスト登頂 [登山]

親愛なる妻へ。

私はスポンサーを探してあの大きな山に登ってみたいと考えているお馬鹿さんの一人です。
自分では500万円の資金も、3ヶ月の休暇も用意できません。

本日、とある共同通信の記事を読み、思った事を書き留めておきます。

【キャンベラ25日共同】15日に、両足を切断した人で初めて世界最高峰のエベレスト
(8,850m)登頂に成功したニュージーランド人のマーク・イングリスさん(47)ら約40人が、
頂上付近で倒れている男性に気付きながら救助せず、登山を続けていたことが分かった。
男性はその後、酸素欠乏で死亡した。
1953年に世界で初めてエベレストを征服したニュージーランドの登山家エドマンド・ヒラリー卿(86)
は、男性を見捨てたと非難しているが、イングリスさんは「自分ができることは何もなかった」と
反論。登山家の倫理をめぐり議論を呼んでいる。

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タンザニア キリマンジャロ コーヒーと登山の思い出 [登山]

2004年2月のお話。 ヘミングウェイの短編小説を読んでから数十年憧れていたキリマンジャロ。
友人と一緒に行く予定だったのだが都合がつかず、結局一人で行くことに。

家人にいえばきっと反対されるに決まっていたので告げずにソウルからそっと旅立つ。
ソウルから東京、そしてバンコックへ、ドバイ、ナイロビと繋いで飛び、そこからバスで国境を越えて
タンザニアの登山基地、アルーシャへ。 ソウルの人ごみから自然公園入り口のマントヒヒとヌーの
群れまでわずか40時間の旅だった。 地球の狭さを実感する。 

私のことを野良犬ならぬ、「野良象」、「野良河馬」だと諦めている、良くできた妻は突然夫が
タンザニアから絵葉書を送ってきても動ずることはなかった。 

彼女は結婚する直前、相談したいことがあったのに、私が折悪しくインドのデカン高原に出張して
いて連絡がつかず、ハイデラバードの宿泊する予定だった宿に、私から返事があるまで同じ
ファックスを16回送ってきた凄い人だ。 インドのホテルではファックス受信に一枚あたり10ルピー
取られ、下のカウンターまで取りにいかねばならず、夜中に何回も起こされ、更に800ルピー
払わされたことは言うまい。

また、結婚してすぐの出張がブータン王国+パキスタンイスラム共和国と聞いても普通に、
「あ、いってらっしゃい」と送り出してくれる海外ずれした、つはものだ。 
コレラ感染地域から帰ってきても「あぁ、よかったわね」の一言で隔離されずに済む。
・・・でも、これって、夫に無関心という事なんだろうか?

そういう邪念はともかく、あの登山は楽しかった。 

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アコンカグア 山を降りる [登山]


下りは早い。 呼吸も楽なのでどんどん歩みが進む。 しかしつくづく広い尾根だ。 
霧にまかれたら方向が判らずに大変な事になるだろうが、今日のように晴れていれば問題ない。
キャンプアラスカ5000m付近。

戦い済んで日が暮れる。 キャンプカナダ下の4900m付近。

ドップリ暮れた夜9時にBC到着。 張りっぱなしのBCテントになだれ込む。
この日私とガイドのセルヒオは上昇1000m、下降2600mという凄まじい高低の行程であった。

翌日、第三次アタックを二日後に日程調整し居残ることになったK君とテント二張りなどの
共同装備品を残し、身の回りの荷物をまとめて馬で一足先に下山することにした。 

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アコンカグア C2から第二次アタック [登山]

朝4時半起床。 暖かい茶を一杯呑み、身支度。

6時半過ぎにヘッドランプの光を頼りに出発。

K君は可哀想に今日は登れずにC2停滞。 テントと一体化して待つことになった。

昨夜は熟睡でき今日は快調。 C2出だしの岩のステップの大きさに少してこずって呼吸が
あえいだが他は呼吸、酸素消費バランス共に順調。 ぐんんぐん高度を上げる。 
6400mのインンディペンンデンシア小屋(現在は強風の為屋根が飛ばされ使用不可)まで2時間。
ここでアイゼン装着。


後ろの木の残骸は世界最高所の避難小屋であったインンディペンンデンシア小屋跡。
現在は使用不可。

ここから雪田を50mほど登るといよいよ頂陵が遠くに見えてくる。 

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アコンカグア C2からアタック [登山]

朝7時に頂上アタック出発。

風が少しでも吹けば非常に寒い。 服装は上がオーロン長袖下着+登山用シャツ
+フリース+ゴアウインドストッパージャケット+ゴア登山アウターに下がオーロンパンツ+断熱
素材ズボン下+マウンテンパンツ+ゴアアウター。 トリプル構造のゴアの手袋。
紫外線が強いのでゴーグルは必携。

相棒は熟睡していたようだったが、私は昨夜は空気が薄くて息苦しく、寝られなかったせいか
SPO2が起床時に70そこそこだった。 出発しても足取りが重く、ともすれば呼吸があえいでしまう。
流石に高度が6000mを超えると呼吸と運動量とのバランス取りが難しい。 

途中の雪のクラストまではアイゼンなし。途中でアイゼンをつけるが、心なしか動作が鈍くなって
いるのを感じる。 標高500m上のインンディペンンデンシア小屋跡まで2時間半掛かりたどり着く。 

・・・しかし・・・・この手前でガイドのセルヒオから衝撃的な言葉が!
 

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アコンカグア C1からC2 ベルリンキャンプ [登山]

朝から紺碧の空が顔を見せる。 
丸一日の高度訓化を経て、今日はC2のベルリンキャンプへと400mほど上昇する。

気温は低いが気持ちは熱い。

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アコンカグア C1 ニド・デ・コンドルス [登山]

高度訓化のために今日はC1で停滞。

「アタックの前に疲れてはいけない」というガイドのセルヒオの言葉で、殆どぐーたら生活。
一日をテントの中で過ごす。

例えばこんな具合。 飲み水を作るにも・・・・

不精して待っていれば・・・


お代わりがくる・・・ 二人で登山に行くって楽だなぁ。 

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アコンカグア BCからC1 [登山]

いよいよBCからC1、ニド・デ・コンドルス(コンドルの巣)、5500mまで上がることになった。
この地名はその昔、つがいのコンドルが営巣していた場所であるから、との事なのだが、今では
そのコンドル達はもういない。 あの高地では餌もないだろうに、何を食べて暮していたのだろう。

出発。 しかしその前にレンジャーステーションの医師の所でで血圧と血中酸素飽和濃度(SPO2)
の検査を受けねばならない。 ここでの検査値が悪いと登山はできず、下山勧告、
そして時によっては下山命令が出される。 それに従わない場合はレンジャーによって拘束される
場合もあるとの事で、神妙な気持ちで受診。 

ガイドのセルヒオ22歳独身メンドーサ出身も緊張して検査を受ける。
我々二人も日本人としては大きな方だが、彼は190cmもある大男。

三名とも無事に検査をパス。 
さすがにガイドの数値は良い。 標高4300mでもSPO2値が平常値88の拍動88。
私は82の90、血圧は80の120。 Kは84の94だった。


中々良い感じの若いドクターだった。 最後に「全部OK、あとはグッド・ラック!」と言ってくれた。

朝10時半に登山開始。  やっと山登りらしいものが始まる。

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アコンカグア B.C.(ベースキャンプ)にて [登山]

翌朝からBC周りの探索開始。

BCでは太陽光発電による衛星電話回線でインターネットが通じている。
その高層天気予報によれば明日から3日間は頂上部で秒速6-70mの暴風が吹き荒れ、登頂は
無理との事。そのため、天気待ちと高度訓化の為にBC4300mの標高で計3泊する事になった。

キャンプ生活の基本は飲み水造り。
のんびりと沢水をフィルターで濾したり、茶を飲んだりして過ごす。

この非常災害時の携帯水漉しフィルターは5000円近くしたそうだが、まさに「非常」に役に立った。
BCの雪渓の雪解け沢水はそのままのめるとの事だったが、昼には濁り水となり、舌触りもざらざら
して気持ち悪い。 それがこれを使うと透明で見た目にもおいしい水になるので、大変助かった。

東京から17000kmという標識をみつけ、改めてこの地の日本からの遠さを感じる。 
これより遠い場所の地名の標識はなかったのだから。

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